イスケ・シマザキと秘密の部屋
——「2階和室」
私が祖父より受け継いだ古い家の分電盤には、確かにこのような文字が並んでおりました。しかし2階のどこを探しても和室など何処にもありはしないのです。よく遊びに来ていた幼い頃の記憶をほじくり返しても、そんなものを見た覚えは少しもありませんでした——。
そもそも増築やバリアフリー化で見た目がすっかり変わっているのです。昔と同じままの部屋なんて、祖母の衣装が大量に詰め込まれた薄暗いウォークインクローゼットくらいのものでした。
祖父母の遺品を処分するにあたり、大量の衣装をウォークインクローゼットから取り出し、閉じられていた雨戸を全て開いたところ、壁だと思っていた場所に押し入れがあることに気づきました。そうです、このウォークインクローゼットこそ2階和室だったのです!
押し入れのふすまには部屋の壁紙と同じものが貼られており、どうやら昔から洋室として使われていたようでした。おそらく祖父には初めから和室として使う気などなかったのでしょう。結果として分電盤にのみ幻の和室が残ってしまったというわけです。
そんな元和室には祖父が張り巡らせたであろう塩ビパイプ製の巨大なハンガーラックがあり、壁にはとても頑丈な棚がDIYで取り付けられていました。別室のクローゼットで事足りた私には過ぎた代物だったので、大量の塩ビパイプは撤去して、棚は本棚として再利用することにしました。
この棚の向かいにレンガ風の壁紙を貼り、ブルックリンスタイルでまとめたのが私の秘密基地なのですが・・・部屋のテイストに対しこの棚の色味が致命的にあっていませんでした。
こんな感じに金属部は黒のアイアンでまとめたかったのです。
金属部を黒く染めることも考えましたが、たとえそうしたとしてもDIYの拙さはブルックリンスタイルの工業的な感じとうまく馴染む気がしませんでした。そこでこの部屋に合う本棚をずっと探していたのですが、本棚を解体する心理的負担を乗り越えてまで手に入れたいものは何処にも売っていませんでした。
そんな折に天啓のように閃いたのが、前回投稿したキッチン棚の導入でした。
この棚を設置するためなら、棚の撤去も何のその——となる予定だったのですが、この棚、想像の10倍くらい頑丈で、撤去するのに午前を費やしてしまいました。
棚板は簡単に撤去できたのですが、骨組みが異常なまでの頑丈さで、大量のネジと琥珀のような接着剤でガチガチに固定されており、電動ドライバーでは埒があかず、最終的にはバールのようなものを持ち出さねばならなかったのです!
何とかひっぺがし、新たな棚の組み立てに入ろうとしたところ、脳内で「もうやめて!イスケのライフはゼロよ!!!」と悲鳴が聞こえてくる始末。
それでも無理やり突っ走ったら、棚の下半分ができた時点で、電動ドライバーのバッテリーの方が先に尽きてしまいました。今日中に何とかしたかったのですが、上半分はゆっくり作っていこうと思います。
この棚に何を飾ろうか、今から楽しみで仕方ありません😁
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投稿を表示壁だと思っていた先にお部屋があったなんて✨
組み立て前半戦、お疲れ様です💪
グラデーションに並べられた本たちがとっても素敵で、見入ってしまいました📕📙📗📘✨
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投稿を表示秘密の部屋に購入された商品の完成形ができるんですね!!楽しみです!!
組み立て時怪我などにお気をつけください🙌
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